4月21日(日)、那覇市のテンブスホールで国産洋画劇場『激突き！』の特別上映と舞台挨拶が行われました。

この作品は、ロバート・秋山竜次と友近が企画した“純国産にこだわった洋画作品”で、『六城』『船と氷山』に続く3作目。灯油タンクを載せた軽トラックを何気なく追い越した乗用車の男が、執拗に軽トラックに追い掛け回される、というどこかで聞いたことのあるストーリーです。

上映後に登壇したロバート秋山と友近に、司会のトレンディエンジェル・たかしが「これはあのスピルバーグ監督の有名な……」とひとこと。するとすかさず「スピ？ 誰ですか？ 食べ物？」ととぼける友近。秋山も「スピルバークっていう人も知らないし、ジュラシックパーク？ なに公園？」とかぶせてとぼける始末。洋画をまったく観たことがないという(設定の)2人なので、たかしのツッコミをまったく気にしません。

「スピルバーグの『激突』？ 知らない、それはどんな内容なの？」と客席に秋山が問いかけると、観客から「レース用のスポーツカーの犯人を警察が追いかける……」と聞いたことのないストーリーが飛び出し、ザワつく会場。たまらず秋山が「大きなトラックが追いかけてくるんじゃなくて？」と言い出し、友近も「タンクローリーが追いかけてくるんですよね、ほんとは？」と洋画を観たことがない設定を無視して説明しはじめ、「ツッコむなら正確な作品でお願い」と懇願する秋山に会場が大爆笑に包まれました。

今回の映画祭で渾身の3部作が上映できて感激しきりの2人。次回作の構想もあるようで、歌が好きだから歌手をやりたいと友近。「やっぱり強い男性に守ってもらいたい願望があるので、コンサート中にトラブルから命がけで私を守ってくれるとか。警備保障の映画」と、これまたどこかで聞いたことがあるようなストーリーを話し始めます。

負けじと秋山は、幽霊の除霊がしたいと言い出します。「集団で幽霊を除霊する、除霊集団。じょれーいしゅうだーん♪」と有名なテーマソングに乗せて言いたい放題。「この2作品を次にまたこの映画祭で上映したいです！」と高らかに宣言し、満席の会場での舞台挨拶が終了しました。

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