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レポート2019.04.20お金の話が一番わかりやすい? 『殿、利息でござる!』舞台挨拶&11月公開の中村義洋監督最新作『決算忠臣蔵』トーク

4月20日(土)、那覇市の桜坂劇場・ホールBで『殿、利息でござる!』の上映と、最新作『決算忠臣蔵』トークが行われました。

舞台挨拶には中村義洋監督、池田史嗣プロデューサーが登壇しました。中村監督からは「東北の震災後5年目で何かしたいというところから始まったものだけど、最終的には色々な人の協力で当初の30倍ぐらいの予算でできることになった。しかも、羽生結弦君まで出演してくれてありがたかったです」という裏話が披露されました。

ここでトークのテーマは、中村監督の最新作で2019年11月公開の『決算忠臣蔵』に。この作品は、忠臣蔵の討ち入りにかかったお金をテーマとしたコメディということで、監督に制作をもちかけたという池田プロデューサーは「忠臣蔵ってもともとコメディになりえない題材。だけど、この作品ができたのは中村監督だからこそ」と作品のできに大満足の様子でした。

さらに中村監督から『決算忠臣蔵』の吉本芸人のキャストが発表され、木村祐一、板尾創路、村上ショージの名前が告げられるやいなや、舞台袖から木村祐一と板尾創路が登場。ここからは、2人もトークに加わりました。

開口一番「ドゥン!」と、この場に唯一いない村上ショージのギャグで会場の笑いを誘った木村祐一が「やっとこの作品に出てるって言える〜」と言うと、中村監督からは「こないだちょっとラジオで言ってたでしょ」と、釘を刺される場面も。「だって、言うたらあかんこと教えてくれへんねんもん」と開きなおる板尾と木村に会場からは笑いが起こっていました。

さらに、『決算忠臣蔵』の完成したての予告映像が流れるという嬉しいサプライズもありました。バリバリの大阪弁で展開される忠臣蔵の映像に、会場からは大きな笑いが起こりました。監督からは「今回の作品、敵は吉良じゃなくって身内だったりします。木村さんが演じた役の人みたいに、身内でお金をバンバン使っちゃう奴が敵だったりする」と作品への興味をそそる言葉も。

「まぁ、予算って何にでもある。何するのも金が必要やもんね」と言葉をつないだ板尾は、今回は四七士ではなく大垣藩の親戚筋の家老役ということも明かしていました。一方、木村は「俺はイケイケの四七士。で、ずっと怒鳴ってる。実話ではこの人、一番に敵陣に乗り込んでいって梯子から落ちて、結局、討ち入りできなかったんだって」とこぼれ話でも会場の笑いを誘っていました。

舞台挨拶の会場を一気に盛りあげる木村と板尾。2人の撮影現場での印象について質問が飛ぶと、「本当に助かった! 2人とも映画監督経験者だからわかってくれるっていうかね。本当にありがたかった」と中村監督。さらに「板尾さんは演技についての注文をなんでも聞いてくれるし、木村さんは『ちょっと俺が話しますよ』って若手俳優へ助け舟出しにいってくれたり」と、木村と板尾の意外な一面も披露していました。

最後は、監督が自身の着ているアロハシャツについて「作品に出演している濱田岳がハワイで買ってきてくれたもので、忠臣蔵の柄。舞台挨拶とかで着るよって言ったものの、この作品の公開は11月だから。今日ここでしか着られないと思って着てきました」というエピソードを披露。また、トーク中には板尾、木村、村上以外にもナインティナインの岡村隆史が主演の1人である事が発表されるなど、会場が笑いと驚きに包まれる中、舞台挨拶が締めくくられました。

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