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レポート2019.04.20照屋年之監督(ガレッジセール・ゴリ)が手掛けた2作品『born、bone、墓音。』『NAGISA』の舞台挨拶

4月20日(土)、那覇市の桜坂劇場ホールAで地域発信型映画『born、bone、墓音。』『NAGISA』2作品の上映が行われ、上映後には舞台挨拶が行われました。

『born、bone、墓音。』は、照屋年之(ガレッジセール・ゴリ)が監督を務め、現在全国公開中の映画『洗骨』のもととなった作品。粟国島を舞台に、今も一部で受け継がれている“洗骨”という儀式が、バラバラだった家族の心を繋いでいくハートフルコメディです。

登壇前には、客席で観客と一緒に映画を観ていたというゴリ。「トレーニング前の豊満な佐藤仁美さんが見られる貴重な作品です」と会場の笑いを誘うと、公開中の映画『洗骨』との違いについて、「亡くなった方が『born、bone、墓音。』では男性ですが、『洗骨』では女性にしたところ」と解説しました。そして、「沖縄は映画のテーマの宝庫。エイサーやイザイホウ、カンムリワシとして知られる具志堅用高さんの伝記もやりたい。何本でも沖縄を題材とした作品を作っていきたい」と今後の意気込みについても話しました。

次に『NAGISA』の舞台挨拶が行われ、引き続き照屋年之監督と、主演を務めた子役の新井美羽さんが登壇しました。本作は、死にたい大人と生きたい子どもをテーマにしたファンタジー映画。沖縄県恩納村の地域発信映画として作られ、海とのどかな村の風景といったロケーションも見どころです。『NAGISA』撮影中のエピソードを聞かれた照屋監督は「地域の人たちが(撮影のために)家や店を快く提供してくれたことや、一般の方が協力して出演してくれたことで映画に深みが出ました」と答えました。

新井美羽さんは、自身が演じた渚との共通点を聞かれ、「外で遊ぶことが好きなところ、友達を大切にしたいと思っているところが似ているなと思いました」と話します。それを受け、照屋監督が「子役の演出は難しいけど、美羽ちゃんは完璧。覚えるのも早いし、すごくよかった」と新井さんの演技を絶賛しました。「沖縄の訛りがすごく上手だった。どうやって覚えたの?」と照屋監督が聞くと、新井さんは「歌のような感覚で、音で覚えました」と答え、観客からも驚きの声があがりました。

最後に新井さんは「この映画を観て、ぜひ友達を大切にする気持ちを持ってほしい、楽しんで観てほしい」とメッセージを残し、これが12本目の監督作品となるゴリは「観ている人の心のより所になれたらという気持ちで作品に挑んでいるので、今後もみなさんの助けになれるような、沖縄の助けになれるような作品を作り続けたいです」と話し、あたたかな拍手が鳴る中、舞台挨拶は幕を閉じました。

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