レポート2019.04.19日本初上映!世界一寒い国・サハ共和国の映画『The Lord Eagle』舞台挨拶
4月19日(金)、那覇市の桜坂劇場ホールBで特別招待作品であるサハ共和国映画『The Lord Eagle』の舞台挨拶が行われました。
『The Lord Eagle』は、2018年第40回モスクワ国際映画祭・国際批評家連盟賞とロシア映画クラブ連盟ディプロマ賞を受賞した作品です。映画の舞台は1930年のサハ共和国。静かな満ち足りた生活を送っている老夫婦の前に驚くべき事態が発生していきます。
舞台挨拶にはノビコフ・エドウアルド監督が登場。また、相席スタートの山﨑ケイと山添寛も応援団として駆けつけました。
舞台にあがったノビコフ監督が「はいさい!」とまずは沖縄方言で挨拶すると、会場からは拍手が湧き起こりました。今回が初来日だというノビコフ監督。日本にどんな印象を持っていたかと聞かれると「黒澤明監督、小津安二郎監督、北野武監督などの作品から日本をイメージしていました」と、映画監督ならではのコメントを披露しました。
応援団の山﨑ケイは「私“ちょうどいいブス”というキャラクターでやっています。どうですか?と監督に伝えて下さい」と通訳のバラメインさんに無茶振り。ノビコフ監督から「ブス?いいえ、美人ですよ」と言われると、「私、生まれる国を間違えたかな」と会場の笑いを誘いました。
また、世界で一番寒い国と言われているサハ共和国について、「寒い時だとマイナス60度。マイナス10度くらいだと暖かいと感じる」というノビコフ監督の言葉には会場から驚きの声が漏れました。「沖縄に来てあまりにも暖かいので、さっそく海で泳ぎました」という監督。本日が日本初上映だという本作品について、撮影期間は2カ月くらいと短いですが、編集に2年かかったという裏話も明かしました。
ノビコフ監督は最後に、「サハ共和国では、鳥は寒い冬にはどこかに渡り、春になると帰ってきます。この映画の題名にもなっているEagle=ワシは、春になると一番に帰ってくるので、“春を持ってくる鳥”と言われていますが、映画の中のワシは冬になっても老夫婦の家のそばに残っています。これがこの映画の物語のポイントなのです。ぜひそれを踏まえて映画を観てください」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくりました。