レポート2019.04.19茶目っ気たっぷりの心くんとRGの即興あるあるに会場は拍手喝采『ばあばは、だいじょうぶ』舞台挨拶
4月19日(金)、北谷町のミハマ7プレックスで特別招待作品『ばあばは、だいじょうぶ』の上映と舞台挨拶が行われ、主演の寺田心さん、ジャッキー・ウー監督、応援芸人のレイザーラモンRGが登壇しました。
本作品は、優しくて少々気の弱い小学生の男の子・翼と、いつも翼を見守ってくれる祖母が認知症を患い、日に日に様子が変わっていく姿を描いたヒューマンドラマです。
舞台挨拶に登壇した寺田さんは「ハイサーイ!沖縄のこと勉強してきました!〝ハイサイ〟は〝こんにちは〟と教えてもらったのですが合ってますか?」と元気いっぱいに挨拶。イントネーションもバッチリで冒頭から観客の心を掴んでいました。また、本作品が2018年12月にミラノ国際映画祭にノミネートされ、寺田さんが最優秀主演男優賞、ジャッキー・ウー監督も最優秀監督賞を受賞したと紹介されると、監督は「受賞の報告を受けて、(心くんは)新人賞だと思っていたら主演男優賞だと知らされ驚いた。作品が世界に通じたと思い、僕の監督賞より嬉しかった」とコメント。さらに作品の応援芸人を務めるRGは、おかっぱ頭に蝶ネクタイを付け、寺田さんとお揃いの出で立ちで登場。蝶ネクタイが調達できず、会場の映画館のスタッフに借りたと打ち明けると、寺田さんに「すごくクオリティが高くてリアルです…真似していただきありがとうございます!」と深々と頭を下げられタジタジの様子でした。
また、寺田さんは「ばあば役の冨士眞奈美さんに〝ばあばって呼んでいいですか?〟と聞くと〝いいわよ〟とぎゅーってしてくれて嬉しかった」と撮影中のエピソードを満面の笑みで打ち明けます。監督も「認知症はこれから身近になる出来事で、その先に怒り、哀しみ、苦しみ、とたくさんの感情があり、最終的にたどり着く家族の愛を描けたと思う。そして心くんがこの歳で全てを表現できることが本当に素晴らしいと思います。海外で評価されるべき!」と寺田さんを絶賛していました。
その後RGが即興でSPEEDのヒット曲に乗せ「心くんあるある」を披露すると観客からは拍手が起こりました。ところが「心くんはトマトが大好きよ〜」のあるあるを言うまでに1分近くかかってしまい、寺田さんに「すごい!なかなか言ってくださらないんですね!」と、監督からも「この映画の上映後にこの空気を作るのはプロ根性としか言いようがない!」と突っ込まれ、会場も登壇者も大爆笑でした。
挨拶の最後に寺田さんは、「この映画を観て家族のことをもう一度考えて欲しい。認知症のことを知ってどうにかしてあげられないかと思いました。たくさん人に観て欲しい」とメッセージを伝え、監督も「タイトルにもなっている〝大丈夫〟の言葉が心に残っています。本人が思い、家族が願い、みんなが願う〝大丈夫〟が多くの人の心に届いて欲しいと願っています」とコメント。映画作品もさることながら、登壇者の言葉ひとつひとつが心温まる和やかなひとときでした。