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レポート2019.04.19列車が行き交う線路とともに暮らす人々の今とこれからを知る、スリランカ発ドキュメンタリー映画

4月19日(金)、那覇市の桜坂劇場ホールBで、特別招待作品『列車街』の上映が行われ、上映前に行われた舞台挨拶には、ブーディー・キアーシセナ監督、スベンドリニ・カクチさん、はんにゃの川島章良と金田哲が登壇しました。

同作品は、列車が行き交う線路脇に住居や店舗を構え、数世代に渡り生活をする列車街に生きる人々の人生、若い世代の目線で切り取ったドキュメンタリー映画です。まずは、ブーディー監督が少し緊張をしながら「今日は皆さんに会えて本当に嬉しい。この映画はよしもとの支援で作った映画です。どうぞ宜しくお願いします」と挨拶しました。

脚本と今回の舞台挨拶の通訳も担当する、約30年近く日本に住んでいるカクチさん。「この映画では、日本の人にもう少しスリランカの事を分かってほしくて、脚本を考えた。今回はスリランカで有名なブーディー監督と、スリランカのコロンボを舞台に、列車の行きかう間を、何世代にも渡って住み続ける人々の生き方や気持ちを紹介したくて作りました」と、作品に込めた思いを明かしました。

一方、ブーディー監督も10年前から列車街を舞台にした作品を撮りたかったと話し、「この街の人たちの強さ、自分の人生を作り上げている人たちに興味を持っていた。だが、政府の働きにより、コロンボの町が発展しアパートなどが整備され、この街もだんだん無くなってきている。その中でも、アパートなどに移らず、列車街に住み続けたいという人も多い」と、コロンボの発展と代々築いてきた街の歴史の間で葛藤する人々の思いを語りました。「スリランカでは、このような映画作品を作ることが難しく、今回よしもとと一緒に、これから無くなるかもしれないコミュニティの記録を製作できたのは、とても大事なことだ」と話すブーディー監督の言葉を、カクチさんが共感の思いを込めて通訳しました。

また、応援で駆けつけたはんにゃのふたりは、ギャグで会場の空気をあたためながら、「今回、応援で登壇させていただき光栄です」と金田が挨拶をしつつ、川島とブーディー監督のふくよかな体型をいじり会場を和ませていました。最後にブーディー監督から「初めて自分の映画を観る方が多いかもしれないので、皆さんの意見が少し怖いですが、ぜひ観てほしいです。楽しみにしています」と、作品の上映を楽しみに集まった会場のお客様たちにメッセージを送りました。

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