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レポート2019.04.19ピーター・バラカンさんらがキューバ音楽の魅力を語る!桜坂映画大学音楽科『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』

4月19日(金)、那覇市の桜坂劇場ホールAで桜坂映画大学音楽科Vol.1が行われ『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』が上映されました。

本作はヴィム・ヴェンダースが監督を務めた音楽ドキュメンタリー作品。アメリカのミュージシャン、ライ・クーダーとキューバの老ミュージシャン(ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ)らが行ったライブ演奏を中心に彼らの生い立ちやキューバの日常を映し、約20年前の公開時、世界中で大きな話題となった作品です。

上映後はプロデューサーの立川直樹さん、音楽評論家のピーター・バラカンさんが登壇。映画を実際に客席で鑑賞していたバラカンさんは、開口一番「大きな画面で見るのは久しぶり」とにこやかな笑顔を見せました。

作品の余韻が残る中「数ある音楽ドキュメンタリー作品の中で3本の指に入る傑作だと思う」と話す立川さんに、バラカンさんも「何回見ても新鮮ですよね」と納得の表情。作品の見どころのひとつであるアメリカのカーネギー・ホールでのライブシーンについてバラカンさんは、当時のキューバとアメリカの間にある政治情勢などをふまえつつ「うまく時代の狭間でできた映画」と分析。観客の皆さんに、作品が製作された経緯や背景を分かりやすく解説してくれました。

また、今回の映画のキーパーソンでもあるライ・クーダーが沖縄やハワイの音楽にも興味を持っているなど、トークはワールドミュージックについての話題に。バラカンさんは本作を彩るキューバの老ミュージシャンらを「愛らしいおじさん」と愛情たっぷりに表現。アルバムが1997年にグラミー賞を受賞したことを例に挙げ「彼らはワールドミュージックの成功の頂点。ほかに比較になるものがない」と話し、今なお色あせない魅力を熱く語りました。

今回の上映について、立川さんは桜坂劇場がもつ独特の雰囲気を気に入った様子で「劇場と本作の相性がすごく良い」と笑顔。この映画館で作品を上映できた喜びを語り、会場が和やかな雰囲気に包まれるひと幕も。大スクリーンで珠玉のキューバ音楽を楽しめる贅沢なひとときとなりました。

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