レポート2019.04.21ジャルジャルが痛い恋愛エピソードを披露⁈又吉直樹の恋愛エッセイ原作『僕の好きな女の子』舞台挨拶
4月21日(日)、那覇市の琉球新報ホールでTV DIRECTOR'S MOVIE『僕の好きな女の子』の舞台挨拶が行われました。この作品は、芥川賞作家・又吉直樹が2017年に別冊カドカワ特集号のために書き下ろした同名タイトルの恋愛エッセイが原作となっています。恋愛関係ではなく恋愛感情そのものに焦点をあてた、心が痛くなるエピソードや、恋をする人間のみっともなさを、リアルな会話劇として鮮明に描きだしています。
舞台挨拶には、玉田真也監督とジャルジャルの後藤淳平、福徳秀介が登壇しました。
つい最近この作品の出演情報が解禁されたというジャルジャルの後藤と福徳。出演内容について聞かれると、「どこまで言っていいのかな?」ともったいぶる後藤に、玉田監督からは「全部どうぞ」とそっけない返事。その様子に会場からも笑いがおこっていました。
監督からのお許しを受けて「めちゃめちゃチョイ役です。予想出演時間は7秒。福徳より短いんちゃうかな」と明かす後藤に対し、福徳は「僕は8秒かな。まだ出来上がりみてないからわからへんけど」と言葉をつないだ。そんなやりとりを聞いていた玉田監督は思わず、「いやいや、さすがにもうちょっと長いですよ!」と、苦笑いでコメントを挟んでいました。
もともとジャルジャルが好きで、緊張しながら撮影していたという玉田監督の第一印象を聞かれると、福徳は「監督の第一印象は中学生。誰かの息子さんかなって思った。そしたら監督やったからびっくりした」と裏話を披露。後藤も「俺も内心、いやーお前かい!お前が監督かいって思ったわ」と、会場の笑いを誘っていました。
そんな童顔の玉田監督ですが、いざ撮影となると全く違った顔を見せるということで、「僕らは以前、井筒監督の作品に出たことがあって、映画監督って井筒さんのイメージしかなかったんやけど。見た目は玉田監督とは真逆のとこにいてるのに、撮影中の演技指導とかになると井筒さんみたいに激しくなる」と後藤が撮影現場での玉田監督の様子について触れると、福徳も「そうそう、演技指導も実演してくれるねんけど、めっちゃ上手いしね」とエピソードを披露しました。
さらに、映画の内容にちなんで自身の痛い恋愛エピソードを聞かれ、福徳は「高校の時の彼女がどこぞのケーキが好きっていうから。自転車で片道1時間くらいぐらいかけて買いに行った経験がある。でも、帰ってきたらケーキべちゃべちゃになってて。日本ってまだ道がガタガタなんやなぁって思いました」と、独特の体験談を披露。また、玉田監督も「大学時代に喫茶店で勉強してたら、サングラスかけた好きな子が目の前にいて。彼女がサングラスを外した瞬間、テンパってしまって僕もメガネを外しちゃったっていう思い出がある」と、映画監督ならではの視点で思い出話を披露していました。
最後は「肩の力を抜いてみられる作品なので、楽しんでみていってください」という玉田監督からのメッセージで、和やかな雰囲気のなか舞台挨拶を締めくくりました。