レポート2019.04.21女性の“生理”をテーマにした話題の漫画『生理ちゃん』舞台挨拶
4月21日(日)、那覇市の桜坂劇場ホールAにてTV DIRECTOR'S MOVIE『生理ちゃん』の舞台挨拶が開催されました。上映前に行われた舞台挨拶には、伊藤沙莉さん、リットン調査団・藤原光博、脚本を務めた赤松新、稲葉直人プロデューサー、品田俊介監督、そして特別ゲストとして劇中に出てくるキャラクターの「生理ちゃん」が登壇しました。
本作品の原作となっている漫画家、小山健さんの同名漫画は、Webメディアで累計1,000万PV以上閲覧され、この舞台挨拶当日に、第23回手塚治虫文化賞短編賞を受賞したという話題作です。女性の“生理”をポップに擬人化し、生理と女性の生活を描いた物語です。
はじめに伊藤さんが「念願の沖縄国際映画祭の舞台に立つことができ嬉しいです。ぜひたくさんの方に観てもらいたい作品です」と話しました。リットン調査団・藤原からは、「感無量です。生理ちゃんで二階堂ふみさんの上司役を演じました。伊藤さん以外地味なメンバーの舞台挨拶は他にないかもしれないですが、よろしくお願いします」と笑いを交えた挨拶で会場を沸かせました。
原作を読んだときにまずタイトルに驚いたという稲葉プロデューサーは、「1時間程で読んでしまったが最後には泣いている自分がいた。生理をタブー視している自分が恥ずかしくなり、そして先日公開したインド映画の『パッドマン』をはじめ、“生理”に対して時代が変わろうとしている気がした。(原作漫画を)映画にして普及し、時代の転換期のきっかけになって欲しいという思いで作りました」と作品に込めた思いを明かしました。
舞台挨拶の途中で、原作者の小山さんが客席にいると紹介があり、プライベートだったため登壇はありませんでしたが会場のお客様たちに手を振って挨拶をされていました。
最後に品田監督から、「小山先生のあたたかさのある作品感を大切にしながら表現をしました。前例のない、新しいテーマの映画に挑戦したので、どのような感想が出るのか心配でもあり、楽しみでもあり、ドキドキしています。コメディーやヒューマンドラマ、社会派など、この映画のジャンルが何かは未だにわかっていません。色々な要素をいれた映画になっているので、観た人にジャンル付けをしてもらいながら楽しんでほしいです」と張り切った様子で話し舞台を後にしました。