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レポート2019.04.2010代のまっすぐなきらめきを切り取った映画『私たちは、』舞台挨拶

4月20日(土)、那覇市の桜坂劇場ホールAで特別招待作品『私たちは、』の上映と舞台挨拶が行われました。

本作はドキュメンタリーと短編映画の2部構成となっており、前半のドキュメンタリーパートでは、女優を目指す5人の少女たちのレッスンからキャスト発表までを完全密着。後半は、大人になることが嫌で仕方がない女子高生5人が「大人になりたくないツアー」と称した旅に出るロードムービーとなっています。

舞台挨拶には、竹内詩乃さん、瑚々さん、藤江れいなさん、勝又悠監督が登壇し、まずは勝又監督が「撮影から2年の時を経て沖縄で初めて上映され、うれしい気持ちでいっぱいです」と挨拶をしました。

続いて、「沖縄に来るのは初めて」という竹内さんも、「この映画祭の舞台に立てたことが、とてもうれしいです」と喜びを語ります。ヒロイン役を射止め、この作品に出る前と後で変わったことは? と聞かれると、「事務所に入ってすぐの参加だったので、演技も何も分からない状態でした。突っ走ってしまって周りと対立することも多かったですが、みんなと協力していくことを学びました」と打ち明けました。

ライバル役を務めた瑚々さんも同じく「沖縄は初めて」。「この映画は半年間のワークショップを受けてできた作品で、思い入れがありこの場に立ててうれしいです」と挨拶しましたが、撮影中のエピソードを聞かれると、「正直、ワークショップや現場でのことは、ストレスだったのか楽しすぎたのか? 全く覚えていないんです」と衝撃発言で他の登壇者を驚かせました。

また、藤江さんは本作ではゲストとしてワークショップへ参加したということですが、若いキャストたちの演技を見て「自分も10代の頃に勝又監督の作品に出演し、その頃の気持ち、初心に戻ることができました」と、自身のことを振り返りました。

竹内さん、瑚々さんは、映画を通して「早く大人になりたいと思っていましたが、2年前に撮影したこの作品を改めて観て、まだ大人になりたくないと焦りが出てきました」と気持ちを吐露。それを受けて勝又監督は「10代のころの、何かに対して真っ直ぐに取り組む姿勢は、大人になってしまうと、もう2度と手に入れられないきらめきがあって、これを映画にしたいと思って作ったのが今回の作品です。大人になってしまったと思っている人に、少しでも響く作品になればと願っています」と会場にメッセージを送りました。

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