レポート2019.04.19女優・酒井藍が地元で2役に挑戦!間寛平は息子・慎太郎と親子共演!
4月19日(金)、那覇市のてんぶすホールで地域発信型映画 奈良県田原本町の「I (アイ)」、兵庫県洲本市の「時代おくれ」の上映と舞台あいさつが行われました。
地域発信型映画とは、地域を活性化させたいという地元への熱い思いを、映画を通じて実現するプロジェクト。今回は12本の映画作品がそろい、そのうち2本が上映されました。
「I (アイ)」は、吉本新喜劇の酒井藍を主演に、実際の酒井の地元である奈良県田原本町で撮影されました。酒井は、酒井本人と彼女にそっくりなひきこもり女性の2役を熱演しました。
上映後に、立川晋輔監督のほか、脚本を担当した黒川陽子さん、助監督の人見崇太さん、出演者の海道力也さんが登壇しました。
ストーリーの着想を聞かれ、「脚本の黒木さんと実際に田原本町を訪れた際に見た美しい夕日と、その夕日を見ながら食べたイチゴの美味しさが元になった」と立川監督。主人公のひきこもり女性がイチゴ栽培のハウスを訪れ、地元の人と触れ合う大事な場面に生かされたと言います。
出演者の海道さんは酒井について、「出演者の方々に目を配ったり、あだ名で呼んだりといいムードを作ってくれた、本当にいい人」と大絶賛。また、助監督の人見さんは、「酒井さんの地元での人気がすさまじく、人の少ない田舎という映像が欲しかったのにギャラリーが集まりすぎて大変だった」と、裏エピソードを明かしてくれました。
最後に立川監督から「空が広い、美味しいものが多い、人があたたかい、そのような場所で地元の人と触れ合いながら作品を作り上げる、貴重な体験をさせてもらいました」と、田原本町の良さが語られ、舞台挨拶が終了しました。
続いて、兵庫県洲本市「時代おくれ」の舞台挨拶が行われ、大継康高監督、間慎太郎、榊原徹士、中尾萌那さんが登壇しました。
この作品は、河島英五さんの名曲「時代おくれ」の世界観をベースに、淡路島の洲本市で繰り広げられる、一人の男の人生と嫁ぐ娘との関係を描いた感動作。間寛平と、息子の間慎太郎が、主人公の若き日と老年時代を親子で演じ分けるというストーリー。クライマックスの寛平の熱演には、会場からすすり泣きの声が聞こえ、観るものを感動の渦に巻き込んでいました。
主人公の若いころを演じた慎太郎は「自分で見ても途中からシンクロして、自分か父かわからんようになった」と話し、会場の笑いを誘っていました。撮影中の思い出について聞かれた娘婿役の榊原は、「寛平さんと慎太郎さんと飲んで酔いつぶれた記憶しかない」と笑い、娘役の中尾さんは、「淡路島のタマネギや、監督の奥様手作りのタコ飯がとても美味しかった」と洲本市の美味しいものを披露しました。
作品について大継康高監督は、「実際に僕の披露宴で義父が河島英五さんの『時代おくれ』を号泣して歌っていたのが印象的だった」と思い入れの強さを語ります。また、作中のエピソードは、自身の両親やいろいろな人たちから聞いたすべて実話という驚きのコメントも。最後に、「淡路島は風景がきれいで、人もすばらしく、初めて来ても楽しめるところです、ぜひお越しください!」と大継監督が力強く話し、割れんばかりの拍手が起こる中、舞台挨拶が終了しました。