4月20日(土)、那覇市のよしもと沖縄花月で『ココロ、オドル』上映・舞台あいさつが行われました。

同映画はこれまで沖縄を舞台にした作品の数々を世に送り出してきた、県出身の岸本司監督の最新作です。慶良間諸島の美しい自然をバックに、不器用にぶつかりながらも愛を求める、3組の家族を描いたオムニバス作品になっています。上映終了後の舞台挨拶には、3篇通して出演している尚玄さんと、岸本司監督が登壇しました。

岸本監督は慶良間の風景が美しすぎたことが作品をつくるきっかけになったと話し、いいことも悪いことも、すべてを包み込んでくれるこの島で人間ドラマを撮りたい、と強く思ったとのこと。

同作品をあわせてすでに6本の岸本監督作品に出演しているという尚玄さん。気心も知れていてプライベートでも仲が良いらしく、「今日も飲みに行く約束をしたのに、監督が忘れていた」と小さな不満を監督に直接ぶつける一幕も。笑いあう監督との様子に仲の良さがにじみ出ていました。

岸本監督は「いろいろな役ができて、自分の世界観がある。細かく演出しなくてもいい」と尚玄さんを評します。また、岸本監督は、撮影前も撮影中もとにかくよく話し合う監督だそうで、「ディスカッションをよくします。監督は聞いたことには必ず答えてくれるし、話を聞いてくれる」と尚玄さん。深い信頼関係が築かれているのが垣間見えるコメントでした。

慶良間諸島での撮影時は、島内をジョギングしたり地元の人たちと飲んだりと、滞在中はとても楽しんだと話す尚玄さんに、「島でロマンスでもあったの？」とツッこむお茶目な岸本監督。すると尚玄さんが神妙そうな顔で「実は…、妙子さんと」と、おばあ役の吉田妙子さんとロマンスがあったかのような思わせぶりな口調でポロリ。その口ぶりに会場が笑いに包まれました。

岸本監督は、「沖縄のロケーションを活かした作品を作りたくて撮りました。あったかくてファンタジックな内容で、この世知辛い世の中で少しでもリラックスしてもらえたら嬉しいです」と作品に込めた思いを語りました。最後に「これから全国でも公開されるので、是非たくさんの方に見て頂きたいです」という尚玄さんの言葉で舞台挨拶が締めくくられました。

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