ニュース

レポート2019.04.19キューバと沖縄の共通点に会場が共感!桜坂映画大学音楽科Vol.2『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ アディオス』

4月19日(金)、那覇市の桜坂劇場で桜坂映画大学音楽科Vol.2『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ アディオス』のイベントが行われました。

約20年前に公開された音楽ドキュメンタリー映画の名作『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』の続編となる本作。前作から18年の時を経て、「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」としてのステージ活動に終止符を打つ彼らの「アディオス(さよなら)」世界ツアーを追う内容となっています。今回は、午前中に『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』、夕方に本作が上映され、1日で関連する2本を鑑賞できる貴重な機会となりました。

上映後はプロデューサーの立川直樹さん、音楽評論家のピーター・バラカンさんがトークショーに登壇しました。作品は最後のツアーだけでなく、彼らのキャリアの浮き沈み、さらにメンバーの死にも迫る内容とあって、バラカンさんは「とにかく濃い。初めて作品を観た方は抱えきれないくらいの情報量だと思います。台本があるなら欲しいぐらい」と感想を語ります。

また「人生に花が咲くのは1回だけ。だからつぼみが付いた時を見逃さないように」など、年齢や経験を重ねた彼らならではの言葉の数々や生きざまを丁寧に振り返りました。

今回、関連2作の上映を企画した立川さんは「キューバと沖縄は街の景色や人の笑顔など、よく似た雰囲気がある」とコメント。「10年前に沖縄の音楽を取材したが、今もずっと変わらず受け継がれている」とし、「皆さんはどう思いますか?」と客席に問いかけ、拍手が起こる場面もありました。

また、今回2作が劇場の大画面で上映されたことに触れ、バラカンさんは「小さい画面で観るのと体験の次元が違う。今日ここにいるみなさんはラッキーですよ」とにっこり。さらに客席からも、沖縄やキューバをはじめ、人が生みだす音楽や島の人の素晴らしさを感じたという感想があがり、終始温かな雰囲気に包まれた上映となりました。

  • Twitter
  • Instagram
  • Facebook
ページトップへ戻る