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レポート2019.04.19「地球温暖化に映画を通して取り組む」桜坂映画大学 音楽科 vol.2『スモールアイランド・ビッグソング 小島大歌』

4月19日(金)、那覇市の桜坂劇場ホールAで桜坂映画大学 音楽科 vol.2『スモールアイランド・ビッグソング 小島大歌』が行われました。講師としてプロデューサーの立川直樹さん、音楽評論家のピーター・バラカンさん、特別ゲストにティム・コール監督、本作のプロデューサーのバオバオ・チェンさんが登壇しました。

最初に、コール監督は「この映画を作るきっかけは、地球温暖化に映画監督として、どのように取り組めるかと考えたことからです。その時に気候変動の影響を受けやすい立場の人たち、インド洋と太平洋にいる先住民の音楽をドキュメントすることで訴えようと思いました」と話し、チェンさんは、4年に及んだという撮影期間中に「16の島国から100人を超える先住民アーティストと出会いました」と振り返りました。

映画は、5000年前に台湾から出発した先住民がインド洋や太平洋の島々に到着していたことを伝え、その中の島人が新しく作った曲を、いくつもの島の人たちが、それぞれの伝統的な楽器で演奏して聴かせてくれます。

バラカンさんから、撮影にかかったスタッフの人数を聞かれたコール監督ですが「私たち2人だけで映画を作りました。撮影には一番安い日本製の4Kのカメラを使いました」と明かします。また、立川さんに次回作の予定を聞かれたチェンさんも「このプロジェクトを20年間続けたい」と話し、映画を通して「音楽には国境がないということをすごく実感しました」というコール監督は「沖縄の音楽も勉強してみたい」と沖縄にも惹かれた様子でした。

最後に、チェンさんは「プロジェクトを開始した4年前は、映画の撮影も初めて。でも自分が信じていれば何かしら形になって行くものなので、みなさんも、そういうことがあれば突き進んで下さい」と観客にエールを送り、舞台挨拶は幕を閉じました。

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